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「その “一瞬” が人生を変える」GRUSTが社員総会の演出にこだわる理由

2021.09.24

グラスト(以下、GRUST)では、全国の社員が年に一度集まる社員総会を重要なイベントとしてとらえ、その演出にもこだわります。2020年はコロナ禍により、残念ながらリモートでの開催となってしまいましたが、それでも中継カメラを用意し、リアルタイムでマラソンを放送、さらにワイプで社員が登場したりと、テレビさながらの演出を実現。

たった3時間の社員総会にも関わらず、数百万円規模のコストをかけて行われるGRUSTの社員総会とは。今回は社員総会を企画する人事広報部 新妻が、GRUSTの社員総会について、また労力をかけてでも演出にこだわる理由を語ります。

普通の企業ではやらないレベルで準備に時間と工数をかけるGRUSTの社員総会とは

―― あらためて、GRUSTではどういった社員総会を開催するのか教えて下さい。

現在GRUSTは全国に14拠点あり、その全国のメンバーが年に一度集まる、唯一の大きなイベントが社員総会です。来期の方向性を伝えたり、久々に会うメンバーとの交流の場としてはもちろん、年間MVPや最優秀新人賞、チーム賞などのアワードを発表するなど、社員を労い、功労者をしっかりと讃えるイベントです。

そして特にこだわっているのが、演出です。会場選びも、ただ広い場所を選ぶのではなく、スクリーンの見えやすさや、照明、音響が良いかどうかを見て、ライブのような一体感を得られる会場を選定。
また、オープニングの映像から、アワードでの表彰、各VTR、そしてエンディングに至るまで、細部にまでこだわった演出に力を入れています。

たとえばビデオレターを流すコンテンツがあるのですが、同僚や部下からの感謝のコメントだけでなく、その社員が担当しているクライアントからのコメントであったり、ご家族からのコメントをサプライズで流すといったコンテンツも用意していて。
映像自体もTV番組のパロディのようなオープニングでスタートしたりと、映像編集にも力を入れていて、本当にどれもクオリティの高い演出にこだわっています。

しかも、そうした企画から動画編集、運営すべて自社で実施しています。過去には映像制作会社に依頼したこともありましたが、やはり自分たちで制作したほうが意図したものに仕上がるなと感じ、すべて自分たちで準備。
きっと普通の会社ではやらないだろうと思うくらい、準備に時間と工数をかけて、有名アーティストのライブイベントを開催するかのような仕上がりを目指して開催しています。

「普通のリモート開催では一体感が生まれない」わざわざ中継用のカメラを用意し、事業部長のマラソンを放送

―― コロナ禍において、2020年の社員総会はどのように開催されましたか?

やはり全国の社員が移動し、ひとつの場所に集まることを避けたほうがよいだろうと。ただ、もともと物理的に会えない社員たちが社員総会を通じて会わなかったら、本当に会う機会がなくなってしまう―― そこで2020年は、リモートでの社員総会を開催しました。

リモート開催と聞くと、各個人のパソコンと、司会がいるスタジオを繋ぐというスタイルなのかなと想像されるかもしれませんが、それでは一体感が生まれないだろうなと思ったんです。

そこで、せめて各エリアの社員たちは集まってほしいと思い、各個人のパソコンではなく、各オフィスを繋ぐようにしようと。そこで全国の支店に大画面で映し出せるようスクリーンとプロジェクターなどのハード面を整備しました。
ただ、それでもまだ普通のオンライン開催と変わらないなということで、全国の社員が一体感を感じられるには何をすべきかを考えたんですね。

結果、24時間テレビのような形で、一番良い業績を残した事業部長が社員総会開催中にリアルタイムで走るという企画を開催。わざわざ中継用のカメラを用意し、放送環境を整えて、本社のある渋谷から増上寺まで走り、「今期もよろしくお願いします」と社員のみんなを代表して祈願をするということを実施しました。

走っている道中も、テレビさながらの演出を心がけまして、司会進行しながらも「中継飛ばします」といった感じで走っている様子を映し出したり、ワイプで見守る社員を映し出したり。また司会の背景もグリーンバックにして、トピックに応じて背景を変えたりと、リモートであっても時間もコストもかけ、とことんこだわった社員総会を開催しました。
走っている社員をみんなで応援したり、一緒に祈願をしたりと、リモートであっても一体感を感じることができたなと思っています。

「カンヌのような憧れのステージにしていきたい」社員総会の演出をこだわる理由

―― 時間やコストをかけてまで、そういった演出にこだわる理由は何ですか?

リアルな会場を用意して開催するとなると、全国の社員の移動交通費、宿泊費、そして150人近い人数が入れる会場費、さらには二次会の会場費など、たった3時間の社員総会というイベントを開催するだけで数百万円という規模のコストがかかります。

しかし、私たちは社員総会に最大限の労力を惜しまない理由はないと考えていて。なぜなら、社員総会でのアワード受賞が、多くの社員にとって仕事をする上での強いモチベーションになっているからです。

人事面談などで社員の目標を聞くと、「社員総会でアワードを取りたい」と話す社員は多くいます。そしてアワードを受賞した社員は当然もっと頑張ろうと思うでしょうし、受賞できなかった社員は悔しくて泣いてしまう社員もいるくらい、「次こそは必ず受賞する」とアワード受賞が強いモチベーションになっているんです。
さらに、そうした社員を間近に見たことで、いままでモチベーションが低かった社員ですらも鼓舞されて、頑張り始めるということも多くありました。

また管理職を対象としたベストマネジメント賞というのがあるのですが、上司が全国で一番優秀なマネージャーだと全社員の前で表彰されれば、当然部下も嬉しいんですよね。そして他の社員も「あの上司のもとで働いてみたい」と思うでしょうし、そんな上司のもとで働けているのは恵まれている環境なのだと、より日々の業務に前のめりになる。

社員総会によって社員がモチベーション高く、ワクワクしながら働けるのであれば、やはり最大限の労力をかけてでも開催したいなと思うんですよ。そしてカンヌの授賞式のように、アワード受賞のステージが「憧れの舞台」となるような演出をしたい。だからこそ、むしろもっと演出にこだわっていきたいと思っています。


―― 最後に、今後の社員総会に対する展望を教えて下さい。

次回開催するときは、社員の規模も200人を超えているでしょう。照明や音響設備が良くて、かつ200人規模の人数が入れる会場を探すのに苦労してしまいそうですが、毎年社員が期待してくれているイベントですから、少しでも豪華にしていきたいと考えています。
そして、豪華になっていく社員総会を通じて、GRUSTが成長しているんだということを感じてもらえたらいいなと。

またアワードを受賞しない社員も当然います。中には、自分はどうせ受賞しないと思っている社員もいるでしょう。しかし、誰もが参加してよかったと思える社員総会にしていきたいと思いますし、そのためにももっと様々な企画アイデアを出していき、成果以外でも社員を讃えてあげられるようなこともしていきたいと思っています。

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